AmazonFBAに納品したものの、納品不備の連絡が来てしまったあなた!
「こちらから解消のための手続きしてください」という説明があるものの、何をどう操作したらよいのか分からず、焦りますよね。
おまけに、納品不備の種類によっては、不備を解消するための「受領作業手数料」が課されることも…!
今回の記事では、私が今までに経験したFBA納品不備のパターンと、手数料を徴収された事例と解決法、そして、一番手数料が高額になる事例についてまとめてみました!
FBA納品不備と発生する手数料
AmazonFBAサービスは、商品をあらかじめ倉庫に送っておくと、注文が入ったときに自動的に商品を出荷してくれる便利なサービスですが、その利用には色々と規約や制限があり、違反が重なると利用停止の警告が来ますので、作業には十分な注意が必要です。
特に、FBAに納品する際には、納品のルールを守らないと、納品不備商品として下記の手数料が発生してしまいます。
※画像出典:Amazonセラーセントラルより
一点一点はさして大きな額ではありませんが、重なっていけば大きな額になりますし、FBAにまつわる手数料が軒並み値上がりしている昨今、できるだけ不要な出費は避けたいですよね。
私が出品している商品は古本のみですが、今までに起きた納品不備の実例と、その解決法を挙げていきます。ぜひ納品作業の参考にしてください!
パターン1:商品ラベルがない商品を同梱
納品作業をしていると、商品に瑕疵が見つかったり、箱に収まりきらなかったり、重量制限をオーバーしてしまったりして、元々納品する予定だった商品を、次回に回すことがあります。
そんな時にある事例なのですが、納品する商品の山から外したつもりが、作業の途中で紛れてしまい、商品バーコードを貼らない状態で一緒に送ってしまった、というのがこのケースです。
Amazon側での処理
つまり、納品データになく、ラベルも貼ってない商品が混在していた、ということで、Amazonの倉庫側で自動的にSKUが付与され、納品不備商品として、納品からはじかれます。
このSKUは、Amazon側での処理の関係上、その商品に対して独自に付与されるのですが、商品の内容に関する情報が一切ないので、販売対象商品にしてもらえる訳ではなく、単にAmazonの倉庫に保管されているだけ、という状態です。
ここで、セラーセントラル上から商品情報を追加して、そのまま販売に回してもらえればよいのですが、すでに納品不備商品として処理されてしまっているため、残念ながらそれは出来ません。
大抵の場合、該当商品の画像を撮影してくれており、納品一覧から閲覧できるように処理されるので、閲覧できるようになり次第、商品の詳細を確認することが出来ます。
計上される手数料
※画像出典:Amazonセラーセントラルより抜粋
この場合に出品者に請求される手数料は、初回だと50円、2回め以降80円が基本手数料として掛かり、これにプラスして、日々の保管手数料が掛かっていきます。
雑誌などの単品でしたら、保管手数料は少額ですが、セット品の場合、日にちが経てば経つほど経費がかさみますので、早急に返送を掛けることをおススメします。
該当商品の確認方法
納品不備通知メールに、納品不備商品が含まれる納品プラン名が出ていますので、セラーセントラルの「納品プランの管理」で該当の納品プランを検索します。
すると、「問題」というところにオレンジの▲注意マークが出ていますので、こちらをクリック。
その次の画面で「詳細の表示」というボタンをクリックすると、不備の詳細や商品画像が出ますので、該当商品のSKUを在庫一覧から検索し、返送手続きをして下さい。
パターン2:バーコードの隠し不備
商品には元々バーコードが印字されていますが、FBA納品の際には、この元のバーコードを覆い隠すように、FBA納品ラベルを貼付することになっています。
この隠し方が不十分だったり、複数のバーコードがあるのに一つしか隠していなかったりすると、納品不備としてはじかれてしまいます。
セット品はすべてのバーコードを隠す
例えば、セットを梱包する時は、外側から見えるすべてのバーコードを、白紙ラベルを貼るなどして隠さなければならないのですが、上画像のように元の商品バーコードが見えていたりするとアウト!です。
セット品納品あるあるなのですが、ラベル貼りの作業をしている時、納品ラベルに白紙の余りがある時はその場で貼ってしまうのですが、手元に白紙がない時に、「後で箱を閉じる前に貼ろう」なんて後回しにすると、うっかりそのまま納品してしまう、なんてことも…(^_^;)
ラベルのサイズには注意!
この27面のラベル、縦の長さがしかないので、本についている2種類のバーコードを隠すのにちょうどギリギリぐらいのサイズ。商品によっては、元のバーコードがラベルからはみ出してしまうものもあります。
こういう場合は、もう一枚白紙のラベルを貼ってバーコードを覆い隠す、縦向きにラベルを貼る、などの処置をしなければなりませんが、知らずにそのまま納品してしまうと、納品不備となりますので、注意が必要です。
Amazon側での処理
納品データにはあり、ラベルも貼ってあるけれども、余分なバーコードが見える、という状態です。
このケースの判断は、商品を受領したAmazonの倉庫担当者によるのですが、納品不備としつつも、余分なバーコードを覆い隠す作業をしてくれることもあれば、受領不可とされてしまうこともあります。
基本的には、ラベルの処理代として手数料が引かれ、処理が終わった時点で出品状態にしてもらえることが多いです。
ですが、それぞれの商品の状態によるところが大きいので、一概に「こうなります」とは言えないのですが、よっぽどのことがなければ、適切に処理をした後、受領してもらえます。
計上される手数料
※画像出典:Amazonセラーセントラルより抜粋
この場合に出品者に請求される手数料は、パターン1と同じ系統の不備になりますので、初回だと50円、2回め以降80円が基本手数料として掛かります。
処理が完了すれば出品してもらえますので、それ以外の在庫保管手数料などは、正規の分しか掛かりません。
該当商品の確認方法
こちらの確認方法は、パターン1と同じ方法で出来ますので、そちらをご参照ください。
パターン3:ラベルの貼り間違え
商品ラベル関連の納品不備問題で一番やっかいなのが、この「商品ラベルの貼り間違え」です。
なぜかというと、この問題は受領の際にはまず発覚することがありせん。
ではいつ判明するのかというと、商品が実際に売れた後。運が良ければ商品出荷時に、運が悪ければ出荷されてしまった後、購入者からのクレームという形で露見します。
そして、ここで問題となるのは、商品ラベルを貼り間違えるということは、Aの商品とBの商品のラベルをそれぞれ貼り間違えており、少なくとも2商品は間違ったラベルの商品がFBA倉庫内に保管されている、ということなのです。
ラベル貼り間違えの解決法
貼り間違え問題が起きてしまった場合、該当の商品を特定することが一番の難関です。
この時、出品者ができる対応としては、このような手順です。
1. まず、Amazonからラベル貼り間違いのお知らせメールが来ます。
2. そのメールに、実際に納品された本と、間違って貼られているラベルのタイトルが記載されてますので、間違って貼られていた方の商品名で在庫状況を確認します。
3. すぐにそのラベルに記載された商品を返却してみます。複数個在庫がある場合は、すべて返却します。
4. その戻ってきた商品を確認してみて、連絡が来た商品と同じ商品ラベルが貼ってあれば、商品Aと商品Bを貼り間違えただけだった、ということで一見落着。
という流れです。
貼り間違えたラベルが見つからない場合
ですが、返却された商品に貼ってあるラベルがもし間違ってなかった場合、大問題です。
なぜなら、貼り間違えた商品ラベルがどの商品に貼られているのか?という問題は、同時に納品した商品をすべて返却してもらう以外、確認する方法がないからです。
そして、Amazon倉庫では、同じSKUの商品に対して、どの商品がいつ納品されたのかという記録がありません。ですので、その商品に複数の在庫がある場合は、その在庫もすべて返却してみないと、該当商品の確認が出来ないのです。
実際、ここまでできるかというと、正直微妙です。
この判断は在庫数や納品数に大きく左右されるので、数が少なければ全品返却してもらっても良いですが、一度に納品した数が50件を超えていたりすると、対応自体ちょっと難しくなってしまいますよね。
FBA倉庫の方で発送時に必ずタイトルをチェックして、出荷前に差し止めてくれればよいのですが、必ずしもチェックしているとは限らず、ラベルに問題がなければ出荷されてしまうのが現状です。
ですので、貼り間違えをしてしまった場合は、出来るだけの範囲で商品を返却してみて、それでも分からなければ、後は注文返品もしくはクレームを待つしかない、ということになります。考えるだけでも恐ろしいこの状況…(^_^;)
実際、私はこのケースをやらかしたことが何度かあり、たまたま入れ違いが数点だったので、大きな問題にならずに済みましたが、新品を納品してるせどらーさんは、同じ商品を複数納品するケースが多いので、本当に要注意です。
どうぞ、くれぐれもお気をつけ下さい!!
計上される手数料
※画像出典:Amazonセラーセントラルより
この場合出品者に請求される手数料ですが、在庫の返送手数料として、標準サイズで51円、大型サイズだと103円が、商品1点ごとに課金されます。
1点2点なら何とかなりますが、これが50点、100点になると、うっかりすると何商品か分の利益が吹っ飛んでしまいます。何点くらい返送を掛けるかは、その時の納品数と利益をよく考えてから決めて下さいね。
パターン4:輸送箱の問題
そして、最後のケースが輸送箱の問題です。
今までの3ケースはすべて商品ラベルの問題でしたが、実は納品時の輸送箱の不備も、大きく費用がかさむ可能性があるんです。
この輸送箱の不備でエラーとなるのは、FBA納品用のバーコードに不備がある。
または、輸送箱自体に規定に違反するような問題があるという2つのケースです。
FBA納品用のバーコード不備
1つ目のケースが、FBAに納品する際のバーコードに問題があった場合。
Amazonは基本的にすべての管理をバーコード処理しているため、バーコードが読み取れなかったりすると、納品作業を進めてもらえません。
特に、納品用のバーコードは輸送箱の外面に貼るため、四隅をセロテープで留めた程度だと、輸送中にバーコード部分が汚れたり水で濡れて滲んだりして、読み取れない状態になってしまうことがあります。
そもそも、納品の受付をしてもらえないと始まりませんので、とにかくこの納品用バーコードは薄手の透明テープで全面保護するなど、読み取れる状態で倉庫に到着するよう、注意を払って下さい!
輸送箱の問題
Amazon納品の輸送箱については、様々な規定があります。
以前の記事で、納品の際の輸送箱についてと、使うとNGの梱包素材についての解説をしましたが、まさにこの記事の内容に違反すると、輸送箱に難あり、ということで納品不備になることがあります。
▲輸送箱として使用するダンボールの規定など、詳細解説していますので、ぜひご一読を!
計上される手数料
輸送箱の問題で、一番困るのが、受領されずに返送されてしまうこと。
よほどの状態でなければ返送対象にならないと思いますが、返送になってしまった場合、Amazonの倉庫側で任意の配送業者からの返送となります。
返送料は着払いになるため、大きなサイズの重い箱で、遠方の倉庫だったりすると、2,000円~3,000円近く掛かったり…ということがあるかもしれません。
それ以外の手数料は特に掛かりませんが、そんなことにならないよう、輸送箱の規定は特にしっかり守りましょう!
AmazonFBA納品不備と手数料について・まとめ!
いかがだったでしょうか。FBA納品エラーにはどのようなものがあるか、おわかり頂けたでしょうか?
それでは最後に、納品不備の主なケースと掛かる手数料についてまとめます。
・商品ラベルがない商品を同梱する
対応方法⇒基本的には返送手続きをする
受領作業手数料⇒初回:50円/2回目以降80円
・バーコードがきちんと隠されていない状態
対応方法⇒大抵はAmazonで処理してくれる
受領作業手数料⇒初回:50円/2回目以降80円
・ラベルの貼り間違え
対応方法⇒該当商品の返送手続きをする
返送手数料⇒標準サイズ:51円/大型サイズ:103円
・輸送箱の問題
対応方法⇒Amazon倉庫より着払いにて返送
手数料⇒宅配便の着払い送料が掛かる
ということで、この中で特に費用のかさむ納品不備は、3番めのラベルの貼り間違え、そして、4番めの輸送箱の問題、でした!
「納品不備でエラーになってしまった…」とお困りのあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
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