郵便局の「レターパック」という郵便は、ゆうパックと同じ【速達扱い】で届けてもらえる、早くて安心度の高い、便利な配送方法の一つです。
ですが、レターパックの追跡番号は、封筒の表面についているシールに記載されていて、シールをはがし忘れると、追跡番号が分からなくなるという事態に…。
この記事では、うっかり「シールを剥がし忘れたままレターパックを出してしまった!」というあなたのために、追跡番号が手元にない状態で、一体どこまでレターパックの配送状況が確認出来るのかを解説いたします!
なぜ「追跡番号が分からない」が起こるのか?
レターパックには、高い方のレターパックプラスと安い方レターパックライトの二つの種類があります。
この二つの違いはいくつかあるんですが、最大の違いが、
- 高い方(レターパックプラス)⇒対面手渡しでお届け
- 安い方(レターパックライト)⇒ポスト投函
という、引き渡し方法の違いです。
“プラス”の方は相手先に手渡しで届くので、追跡が出来なくても、
「まあ直接引き渡しだから、安心と言えば安心かな~」
とのんびりしていられるのですが、”ライト”の方はそうは行きません。
「ポストに入ってませんが、今どこにあるんですか?」と聞かれても、何も答えられないなんて状況は、考えただけでも胃が痛いですよね。
「え、なんでそんなことが起こるの?ゆうパックではそんな心配ないじゃない?」と思われるのもごもっとも。
ゆうパックには「差出人控え」の伝票がありますが、レターパックには控えがないのがその理由なんです。
追跡番号ラベルをはがし忘れるとアウト
レターパックは控えの伝票がない代わりに、番号とバーコードを記載したラベルが封筒表面についています。
ところがこのラベル、「出す前に剥がせばいいや~」なんて考えていると、そのまま差し出してしまうことがままあります。
この間私も、集荷の時間が迫っていて、慌てて梱包して、「間に合ったー!」とばかりに集荷担当さんに渡してしまったら後の祭り。
購入者さんに発送通知を送ろうとしたところで、「うわ、追跡番号わかんないよ…!?」という事態に陥ってしまいました。
番号を調べられるかどうかは、時間との闘い
急いで郵便局に問い合わせをした結果、いくつか分かったことがありました。
まず、出してしまったレターパックの番号を調べるのに一番大事なことは、
差し出してからの時間である
ということです。
そして、差出方法によっても対応が異なりますので、
- 集荷の場合
- ポスト投函の場合
- 郵便窓口で差し出した場合
と、それぞれ詳細を書いてみたいと思います。
(1) 集荷で差し出した場合
集荷で出した場合は、比較的調査できる可能性が高いです。
ですが、番号を調べられるかどうかは、集荷に来てもらった時点から、どれくらい時間が経ってしまっているかに左右されます。
なぜなら、集荷に来た車が郵便局に荷物を運んでしまった後だと、宛先に向けて出発する沢山の荷物に紛れてしまい、その郵便がどこにあるか見つけられなくなるからです。
ですから、集荷の車の中にあるのが確実であれば、それだけ番号を教えてもらえる可能性が高いということになります。
ただ、その時の状況によって、
- 同じ車にレターパックが山ほどあったり
- 配送員の方が時間オーバーで集配に回っていて、対応できなかったり
…などということがないとも限りません。
必ずしも対応してもらえるワケではないことを、肝に銘じておいてくださいね。
(2) ポスト投函の場合
ポストに投函した場合、投函した時間と回収車が来るタイミングがすべてを決めます。
ですが、正直、集荷の場合よりも探してもらうのが難しくなるのではないか、というのが私の見解です。
なぜなら、郵便局の集荷は電話なりweb集荷なりで依頼を掛けています。
なので、最初から”どの配送員が何時頃その家に行ったか”という詳細データが残っており、調べてもらうのにあまり時間が掛かりません。
ですが、ポスト投函の場合は、”何時頃にどの郵便ポストに投函したのか”という情報がきちんと自分で分かっていないと、回収車の特定がとても難しいのです。
詳しくポストの場所を答えられればいいですが、
- 出先のポスト
- 漠然とした場所しか分からないポスト
だった場合、どの回収車がそのレターパックを回収したのかがわかりません。
問い合わせをされた郵便局側も、「その情報だけではちょっと特定できません」と答えるしかなくなってしまいます。
また、ポストからの荷物回収の仕方も問題です。
ポストに投函された郵便は、ポスト用の回収袋に入れたまま、局まで運んで行きますよね。
ですので、袋の数もかなり多くなりますし、郵便を調べるには各袋の中からいちいち取り出して確認しなければならず、荷物の特定作業が大変になります。
そうなると、膨大な数の郵便物の中から、たった一つのレターパックを見つけるのにどれくらい時間がかかるのか?という問題になり、忙しい時間帯や繁忙期などは、対応してもらいにくくなるのでは…というのが、調べてもらうのが難しいと考える理由です。
(3) 郵便窓口で差し出した場合
最後に、郵便局の窓口で差し出した場合ですが、3つのケースの中では一番番号が判明しやすいです。
なぜなら、窓口で引き渡された荷物は、しばらくの間、種類別・宛先別などのカゴに振り分けて局内に保管されます。
なので、そのカゴに入っている間は他の場合より探しやすいですし、特定するのが比較的簡単なのです。
窓口の差出しの場合で、ひとつ心配があるとすれば、差し出した局の規模ですね。
取り扱い量の少ない郵便局だったら、荷物の特定も容易になりますが、本局などの大きい局だと、数が多すぎて対応してもらえないことも考えられます。
それから、他のケース同様、カゴの回収タイミングが郵便差出し直後だった場合は、いくら同じ局内にあっても、見つけてもらえない可能性が高くなります。
ですので、いずれのケースにしても、一番大事なのは、差し出してから問い合わせをするまでの時間ということになるのがお分かり頂けたでしょうか。
実際どこまで調べられたのか?
私が以前、番号シールを剥がさずに送ってしまった時の状況ですが、
- 集荷で取りに来てもらった
- 引き渡してから3時間近く経過していた
というパターンでした。
気が付いてすぐに担当郵便局の代表電話に電話し、状況を確認してもらいました。
集荷での回収だったので、どの郵便局員の方が回収したのか、という情報はすぐに判明しましたが、ピックアップ後3時間も経っていたので、車はすでに局に戻った後。
荷物も所定の場所に運ばれてしまっていました。
そうなると、それ以上のことは調べようがなく、以降の足取りは全く分からず。
荷物が特定出来ず、番号も不明のままという結果に終わりました。(T_T)
その後、購入者さんからは、届きませんという連絡は特に入らなかったので、
「きっと無事お届けできたんだろうな~」
ということで胸をなでおろして、一件落着。
番号を調べることはできませんでしたが、郵便事故に遭わずに運んでもらえて、本当に良かったです。(感謝)
番号の分からないレターパックについてのFAQ
今回は無事届けてもらったので問題ありませんでしたが、二つほど気になったことがあり、問い合わせた際に質問してみました。
事故に遭った場合、どうやって追跡するのか?
一つ目が、実際に郵便事故に遭った時、どうやって行方を調べるのか?という点についてです。
「追跡番号なしの状態で、配送トラブルがあった場合、どうやって調べるんですか!?」
と聞いてみたところ、
「番号自体は局で受付けしているので、荷物を全検索して対象を特定します」
という回答。
ですが、この全検索、郵便局で扱っている郵便の数から考えても、かなり面倒な作業になるらしく、特に問題が発生していない時はやりません、という雰囲気のお答えでした。
番号控えのないレターパックは、普通郵便と同じなのか?
それから二つ目が、「普通郵便よりも高い金額を出しても、番号の控えがなければ普通郵便と同じになってしまうのでは?」という点。
こちらも、
「番号の控えがなければ、普通郵便と同じ程度しか追跡出来ないってことですか?」
と質問してみたのですが、
「追跡番号を突き止められれば、詳しい状況が判明しますので、そもそもの履歴が残っていない普通郵便とは違います。」
という回答。
つまり、追跡番号が不明だったとしても、データ自体は情報として残っているので、番号さえ突き止めれば後は問題ナシ、ということですね。
やっぱり、高額商品の発送の場合は積極的にレターパックを利用した方が安心度が高いな!と、思わせる回答内容でした。
再発防止のために考えた対策案
今回、番号の調べ方を問い合わせして肌で感じたことは、ラベル剥がさないで送ってしまうと、調査するのはものすごい大変!ということです。
郵便局員さんに掛ける手間もハンパないですし、レターパックを使う商品はそれなりの金額のものが多いので、無事に到着するかどうか、自分の心臓的にも良くないです。
今までレターパックを何十通と出してきて、ラベルを剥がし忘れたのは今回が初めてだったのですが、次は同じことしないぞ!という決意で、真剣に再発防止策を考えてみました!
【再発防止案】
●番号追跡ラベルを貼る紙を作って、決まったファイルに入れる。
●そのファイルを未使用のレターパックと一緒にしまっておく。
●レターパックを使う時は、必ずそのファイルも一緒に出す。
●ファイルを取り出すだけだと忘れるので、梱包する前にラベルを貼りつける紙も一緒に出す。
●ラベルの紙は、準備の出来た郵便を入れるケースに入れておく。
●ケースの中に入っていれば、郵便を玄関に持っていく時に、ラベルの剥がし忘れに気がつくだろう!(いくらなんでも私でも…(^^;))
実際のラベルを貼りつける紙はこんな感じです。↓
▲一応、取引の詳細情報も記入してます。モザイクだらけで恐縮です(;’∀’)
「販売場所」というのは、ヤフオクなのかAmazonなのかメルカリなのか、ということです。複数販路があると、どこで売れた商品なのか分からなくなってしまうので、販売したサイト名を記入しています。
このような形で、上記防止策を実践するように努めております。
レターパックでよく発送する皆様の参考になれば幸いですm(__)m
こんな風に防止策を実践していても、忙しい時の出荷など、「しまったー、剥がし忘れたー!」ということもあるかと思います。
その場合は、極力すぐに、管轄の郵便局に問い合わせをしましょう。
ですが、その問い合わせは、配送員の方に大きな労力を掛ける行為であるということ忘れずに!
調べて頂いたら、心からのお礼を伝えて下さいね。
レターパック追跡番号不明時のケース別対応・まとめ!
それでは、最後にレターパックの追跡番号ラベルを剥がさずに送ってしまった時の、ケース別の対応をまとめておきます。
●集荷で差し出した場合
- 集荷担当局に電話で調査を依頼。
- 集荷の車が局に戻っていなければ、判明する可能性大。
●ポスト投函で差し出した場合
- ポストの場所、投函した時間など、詳細を郵便局に伝えて調査してもらう。
- 電話する先は、ポストに一番近い郵便局ではなく、その地域の本局がベスト。
●郵便窓口で差し出した場合
- 差し出した郵便局に電話で調査を依頼。
- 出してからの時間が早ければ、判明する可能性大。
●レターパックの番号が分からない上、荷物が届かなかった場合
- 差し出した場所や日時、宛先の住所が分かれば、全検索して荷物の状況を特定可能。
- 何時ごろ出したのか、というのが大切だそうなので、詳細は必ずメモしておくこと。
ということでした!
おまけ/このラベル剥がしちゃダメですよ★
そして、最後になりますが、レターパックの差出しでもう一つ注意すること。
いくら慌ててても、追跡番号の下のシール↓こっちを剥がしちゃダメですよ!
このシールは配達証なので、これがないと配達してもらえません!
追跡番号の心配をするまでもなく、
相手先に届かず、あなたの元へ戻ってきてしまいます(^^;)
くれぐれもご注意下さいね。
それでは、最後まで読んで頂き、有難うございました。(^^)/
▶郵便のよくある疑問やトラブルについての記事を更新しています。
▶新型コロナウィルス対策による、ゆうパック・レターパック集荷予約制実施については、こちらの記事にまとめました。
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