AmazonFBAサービスとは、あらかじめAmazonの倉庫に商品を納品しておけば、注文が入った時にAmazonが発送を代行してくれる、という大変便利なシステムです。
ですが、初めのうちは何をどうしていいのかわからず、「ホントにこれでいいの!?」と、めっちゃ不安になります(-_-;)
今回の記事では、FBAを利用してみたいけど踏み出す勇気がない、という方のために、FBA倉庫に商品を送る際の手順について、細かく解説していきたいと思います。
AmazonのFBAサービスとは
FBA=フィルフィルメント by Amazonの略ですが、購入者側から見ると、Amazonが注文後商品を即配送してくれるサービス。出品者側から見ると、注文の受発送を代理でやってくれ、クレーム対応などもしてくれるサービス、という位置づけになります。
このFBAですが、1~2日で商品が届く”お急ぎ便”が使えるため、出品者出荷で出品するよりも商品の回転が早くなる、というのが最大のメリット。
そして、受注出荷作業をしなくても良く、商品のリサーチや仕入れに集中できるため、「副業でせどりやるならFBA利用必須!」と言うせどらーさんも多いです。
FBAのメリット:年中無休が可能
最初は分からないことだらけで大変ですが、慣れてみると確かにFBA出荷は楽ちん!
商品はまとめて納品するだけでよく、日々の発送作業がないので、盆暮れ正月などの休みにしたい期間も自動で販売してくれますし、大抵のクレームはAmazonで対応してもらえます。
お正月の真夜中から、商品が売れていくのを見ると、「FBAってありがたい!!」と心底思います。こたつに入りながらのんびり「ゆく年くる年」を見てたとしても、海まで初日の出を見に出かけていたとしても、自動で商品を販売して、発送までしてもらえるんですから…!
どのせどらーさんもいずれは目指したい「自動化」のほとんどの部分を、Amazonが担ってくれるため、「利用必須!」というせどらーさんが多いのもうなずけます。
FBAのデメリット:手数料が高い
ただし、手数料はものすごく掛かります。
どのくらい掛かるかというと、仕入れ1,000円の商品を3,000円で販売した場合、3分の1の1,000円は手数料で持ってかれる感じ。
商品のサイズや重さによって手数料は変わりますが、本の場合は大体そんなイメージで考えていれば間違いないかと思います。
そして、このFBAサービスを利用するには、大口契約をしないといけないので、この利用料が別途で月間5,000円近く掛かります。
初めのうちは、利用料だけで利益が吹っ飛ぶ…なんてこともあるので、FBAを利用するのは、ものすごくプレッシャーに感じるせどらーさんも多いと思います。
FBA納品作業手順
そんなメリットもデメリットもあるAmazonのFBAですが、実際に納品する場合、どのような順番で何の作業をすれば良いのでしょうか?
ここからは、私が納品の際に実際にやっている作業を、順を追って解説してみたいと思います!
(1) 段ボールに詰めてみる
私が納品しているセット品は、梱包の仕方で箱に入り切らなくなってしまうことがあるので、梱包する前に箱に詰めてみる作業をします。
一箱25kg以下になるようにしていて、いつも大体13セット位です。私は5冊~10冊前後のセットを扱っているので、25㎏近くまで詰めると大抵11~13点になるんですよね。
セット品は、入れ方によって箱の中がスッカスカになってしまうので、セット品を扱ってるせどらーさんは皆、”箱詰めはパズル気分”と口を揃えて言っています。(笑)
納品用のダンボールは、本の場合120サイズが一番良いです。以前は140サイズを使っていたのですが、25㎏分詰めると上が空いてしまい、キッチリ詰め物をするのが大変でした。
ダンボールは一時期、楽天市場の色んな店舗で買ってたんですが、今はロハコの120サイズに落ち着いてます。
底のサイズがB型で、高さがあまりないところが気に入っています。
(2) 商品をクリーニング&梱包
冊数が少ないものは先に梱包してしまうこともありますが、大体は一度箱に詰めてみてから梱包します。巻数の多いセットは、他のセットとの兼ね合いで2段に分けて梱包したりすることもあるから、というのがその理由です。
あと、早めに梱包するとホコリが溜まっちゃうんですよね~。うちのリビング、洗濯物を出し入れするので、ものすごいホコリっぽくて(;’∀’)
汚れのクリーニングとコンディションのチェックもしながら、ビニール袋で梱包していきます。
セット物を梱包するビニールは、ポリ袋を使っています。
ちょっと薄手なので、突っつくと傷がついてしまうのが玉に瑕…。でも、大きさがたくさんあるのと、お値段がお手頃なので、便利です。
ちょうど良いサイズの袋を使うことが、キレイに梱包するための一番の条件なので!
送料やポイントのことを考えると、ロハコで買うのが一番安くてお得!買うとTポイントつきますし、ヤフオク販売でもらったTポイントも使えますし(^^♪
ポリ袋のサイズは、私はセット品の梱包で、この大きさを使うことが多いです。
▲ポリ規格袋 0.03mm厚 13号 260mm×380mm LDKI30-13 100枚入
前はロハコでなくて、アスクルを使ってたんですが、支払いが振り込みで支払い期限を忘れちゃうことがあるので、今はポイント払い&カード決済OKのロハコを使うことが増えました。
配送も早いし、2,000円弱で送料無料になるので、とても便利で助かってます♪
(3) 出品データの作成
梱包が終わったら、出品データを作ります。
これは、セラーセントラルからひな型のファイルをダウンロードし、表計算ソフトを使って入力したものを、CSVファイルとして保存します。
私のパソコンにはExcelが入ってないので、OpenofficeのCalcを使ってます。
商品SKUに、仕入れ額や出品額などのデータを入れながら作りますが、ほとんどリピート商品なので、今はもうそんなに大変ではありません。
(4) 出品データをアップロード
出来上がった出品データを一括アップロードで登録します。
以前はしょっ中エラーで返されて、もうホントに嫌だったのですが、2年近く経ってようやく作業に慣れたのか(→私が(^^;))、最近全然出なくなりました。
エラーになってしまったときは、データをアップロードし直すよりも、新規で単品を商品登録してしまった方が早いし、面倒がないのでおススメです。
(5) 商品撮影
データが反映されるまで少し時間がかかるので、その間に商品の撮影をします。撮影は、納品日に作業をしながら撮ることが多いですが、梱包が終わった順にあらかじめ撮ってしまうこともあります。
ただ、先に撮ってしまうと、後で見た時にいつ納品の商品画像なのか、よく分からなくなってしまうことがあるので、なるべく直前に撮るようにしています。日中の明るいときに撮った方が、画像の調整をしなくて済むので、作業的には順番が前後する場合もあります。
商品の画像は、トラブルがあった時の証拠にもなるので、一応全部撮って保存してあります。売れてしまった分の画像は処分しようと思ってますが、日付ごとのファイルにまとめたまま、今のところクラウドに置きっぱなしになってます(^^;)
(6) 納品プランの作成
データが反映されたら、セラーセントラルで納品プランを作成します。
私はいつも、「在庫管理」の全商品データから納品するデータを選択して、「在庫商品を納品する」⇒納品プランを作成する、という手順を取っています。
色々試してみたんですが、この方法が一番間違いがなくてラクだったんですよね。商品名を見ながら納品するセットの数を確認したり、コンディションを確認したりできるのが、とても便利です。
ここで間違いが見つかった時は、個別に商品登録をして、そのデータを選択して納品プランに追加したり、という作業が加わります。
(7) 商品ラベルを印字
データの確認が取れたら、ラベルを印字します。
印字するラベルは、セット商品の場合はA-ONEの27面のラベルを使っています。
この27面ラベルは、GoogleChromeでセラーセントラルからダウンロードしたデータをそのまま印字すると、途中からズレてしまうので、一度PDFに保存し直して、別のPDF編集ソフトで印字する、という方法を取っています。
ちょっと面倒です…(-_-;)
(8) 商品ラベルを貼り付ける
そして、印字したラベルをセット商品に貼り付けます。
27面のラベルだと、横長に貼るとバーコードを全部隠しきれないので、縦長に貼るのがGOOD!
そして、「BOX商品開封厳禁」というラベルも、商品の表面に貼ります。
こちらは、余った27面ラベルに「ラベル屋さん」というソフトを使って印字しています。このラベルを作るようになってから、余ったラベルの使い道に困ることがなくなりました!
昔はラベル1枚で1枚分だったのですが、そうするとすぐに足りなくなってしまうので、今は1枚に2枚分印字して、カットして貼り付けています。
(9) 配送用ラベルなどを印刷
ラベルを貼ったら、納品プランの入力を進めて、パートナーキャリア用の配送ラベルと、箱に貼るバーコードラベルを印字します。
この、パートナーキャリア用のラベルは、内容物を自動で印字してくれないので、ここだけ手書きで記入します。
このラベルは5枚に分かれているので、1回の納品につき5ヶ所書き入れることになります。
何箱も同時に送ると地味に大変なので、印字できるように改善要望を出したのですが、いまだに改善されません…。ま、「本」て一文字書くだけなんですけど(;’∀’)
皆さんも改善の要望を出していただけると、Amazonも検討してくれるかもしれません。
バーコードラベルは、上の方にちまっと印字されてしまって紙がもったいないので、前回の余りや、クリックポストの余りに、手差しで印字したりしています。
地味な節約ですね…(;’∀’)
(11) 郵便局に集荷を依頼
これは、作業をしている時間にもよりますが、時間に余裕がある時は、このぐらいのタイミングで集荷を依頼します。
でも、いつもギリギリ作業なので、梱包が終わった時点で依頼してしまうことが多いかな~。
最近、郵便局の集荷締め切り時間がめっちゃ早くなったので、他の用事があって、作業の見通しが立たない時はホント困ります。
締め切り時間は、局によって違うと思いますが、うちの地域はお昼締め切りなんですよ…!
この時間は大体うっかり逃してしまうので、そういう時はWeb集荷でお願いするという裏技を使っています(-_-;)
(12) 箱詰め
そして、ラベルを貼った商品を箱に詰めて、隙間に緩衝材を詰めます。
FBAに納品する際の緩衝材は、NG素材がありますので、こちらの記事をチェックしてくださいね。
NG素材での納品が重なると、Amazonからペナルティが来てしまう可能性がありますので要注意です!
商材が本で重たいので、隙間を詰めるのも結構気を使います。
軽いものならある程度寄ったりしても影響ないですが、本がガサーーーーッとなったりすると破損の元なので、結構ギチギチに詰め込みます。
詰めるものは、電脳で仕入れた時に入ってきた緩衝材を使うことが多くて、あとは定番の新聞紙ですね。
プチプチは、水濡れ防止に底に敷くくらいで、ほとんど使いません。
(13) 箱に各種ラベルを貼り付け
そして、封をしたら、箱にラベルを貼っていきます。
箱に貼るラベルは、
- 納品バーコードラベル
- パートナーキャリア宛名ラベル
- 「重量超過」シール
の3種類です。
3の「重量超過」シールは、BOX商品シールと同じく、27面ラベルの余りで作っています。
箱の全方面に貼るので結構すぐなくなっちゃうんですが、毎度重たいものを送るので、扱いには注意してもらいたいということもあって、必ず貼るようにしています。
(15) 納品完了手続き
箱の用意が完了したら、納品プランの一番最後の「納品完了」ボタンを押せば、作業終了になります!
(16) その後の作業:画像登録
そして、納品した商品がFBA倉庫受領されて、”出品中”に反映される前までに、商品画像を登録します。
これは、セラーセントラル「在庫管理」の”詳細の編集”画面で、手動でひとつずつ登録していきます。その時に、他の出品されている商品価格をチェックして、出品価格も微調整します。
商品データを作成する時は、以前に売れた時のデータをそのまま流用することが多いので、この時にもう一度価格を見直しします。
ここで値下げをすることはまずなくて、価格を動かすとしたら、値上げですね。実際にこの時に高く設定して、その金額ですぐに売れたり、ってことも多いんですよ(^^)
画像の登録は、商品登録データに入れた方が楽かもしれないのですが、CSVファイル作業でURLを入れると間違えやすいので、画像のサムネイルを確認しながら作業できる、こちらの方法をとっています。
ヤフオクならまだしも、Amazonで出品画像間違えると最悪ですからね~(-_-;)
この作業が終わったら、後は売れるのを待つばかりです(^^♪
お疲れさまでした~m(__)m
AmazonFBA納品作業フローまとめ
いかがでしょうか。AmazonFBA納品作業の大体の流れがつかめたでしょうか?
最後にもう一度、作業の内容を書いておきますね。
- 段ボールに詰めてみる
- 商品をクリーニング&梱包
- 出品データの作成
- 出品データをアップロード
- 商品撮影
- 納品プランの作成
- 商品ラベルを印字
- 商品ラベルを貼り付ける
- 配送用ラベルなどを印刷
- 郵便局に集荷を依頼
- 箱詰め
- 箱に各種ラベルを貼り付け
- 納品完了手続き
- その後の作業:画像登録
最初のうちは、何をどうすれば良いのか分からなくて、右往左往しがちですが、だんだん慣れてきますので、ご心配なく!
Amazonはサポートが充実してますので、分からないところはすぐに電話するクセをつけておくと、時間のロスを防げます。状況の説明に余計な時間を取られることもありますが(^^;)、大抵は親切に教えてもらえますので。
これを読んで、「うえ~、面倒くさい~!!」と思われた方は、「プライスター」などの納品サポートツールを使うととても便利です。
我が家もプライスターを使うようになってから、本っ当に納品作業が楽になりましたよ!(^^♪
プライスターの詳細はこちらからご覧くださいませ。
今回は流れをざっと大まかに書きましたが、もし「ここの詳細が知りたい!」という要望があれば、もっと詳しく解説していきますので、ぜひコメントやメッセージからお寄せいただければ嬉しいです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
100均せどりママことmanoでした(^^)/
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