日々古本と格闘するせどらーのあなた!
電脳で売れそうな本を仕入れてみたら、実は全然利益が出ない本だった!なんてことはありませんか?
私は単品商品の仕入れは電脳でやっていないのですが、その理由の一つに「仕入れに失敗すると原価を回収しづらい」ということがあります。
電脳(ネット経由)で仕入れるということは、送料無料のサービスがない限り、必ず送料が掛かります。
大きな商品になればなるほど送料はかさみますが、その分の金額を上乗せしても十分利益が取れる金額で販売しなければならないので、仕入れのハードルが上がるのは避けられません。
ですが、単品と比べるとセット品はそういったリスクが低くて済む、というメリットがあります。送料が高くつくはずのセット品がなぜ、リスクが少なくて済むのでしょうか?
今回は、私が思わず「うわー、やっちまった…!」と叫んだ、2つの失敗仕入れと、その商品がAmazonで売れた金額や収支、そして販売までに掛かった期間なども含めて、実際の事例を公開していきます。
なぜ単品に比べてセットのリスクが少ないのかを、一緒に検証してみましょう!
電脳はメルカリ仕入れがオススメ!?
私は普段店舗せどりメインで仕入れをしていますが、夫に車を出してもらわないと遠方の店舗に仕入れに行けないため、「電脳で全仕入れが出来たらいいなあ~」とはここ数年ずっと思っていました。
それで、知り合いのせどらーさんがメルカリ仕入れをし始めた頃、「よし、じゃあメルカリで仕入れてみようか!」と一念発起して、しばらくメルカリの出品動向をウォッチしていたことがありました。
その時、当時映画化されて売れていたコミックで利益が出そうなものを見つけて、思い切って仕入れることにしました。
ですが、その商品、中国地方からの出荷で送料が別。我が家は関東なので、1000円近く送料が掛かります。
何とか抱き合わせで他のセットも売ってないかな~と調べた結果、良さげだったコミックセットを見つけ、一緒に仕入れてみることにしました。
初のメルカリ仕入れで大失敗!
何のコミックだったかというと、超有名所、高橋留美子さんの「らんま1/2」です。
初めてのメルカリ仕入れで、この失敗…。
いきなりパッカーンと出鼻をくじかれた私は、しばらくこのセットを見るのもイヤで、袋に入れたまま半年以上放置することに…(-_-;)
Amazonに納品したら驚きの即売れ!
失敗仕入れのショックも癒え、いい加減どうにかしなければ…と思った私は、コミックセールの時を狙って、残りの巻を一気に揃え、AmazonのFBAに納品することに。
現在のAmazonで「良い」のコンディションの最低価格が5,200円程度なのですが、私はこれを昨年11月に、こちらの金額で販売しました。
同じ「良い」のコンディションですが、1,500円ほど高く販売しています。
この価格で販売すると、FBA手数料がいくらになるか?というと、こちら!
6,700円のうち、1,700円ほどが発送手数料+αで持っていかれる、ということですね。
改めて見ると、手数料高っ…(・_・;)
しかも、この商品を納品したのは、前月末の10月31日。わずか10日ほどで売れてしまったワケですね。
こんなことなら、半年も放置しないで、さっさと揃えてFBA送っとけば良かった…。
メルカリ失敗仕入れの利益計算
という訳で、私の初メルカリ失敗仕入れは、結果的には全く失敗仕入れでなかったのですが、この時の利益をちょっと計算してみます。
実際のメルカリ仕入れ金額の場合
このセットの仕入れ金額は、メルカリ20巻+ブックオフセールで18巻を購入して、合計額は3,350円程度。
仕入れ額3,350円で収支計算をしてみると、こうなります。
仕入れ原価:38巻仕入れ=3,350円
Amazon販売価格:6,700円
Amazon販売手数料:1,701円
純利益:1,650円
うっかり間違えて仕入れてしまった商品の利益としては、なかなかじゃないですか!?
現在手数料が値上がりしてますので、利益が200円ほどマイナスになりますが、それでも1,400円くらいは利益が上がりますので、この位利益が出るんだったら、まあやってもいいかな?と思いますよね!…あれ、思いませんか?(笑)
ブックオフ108円仕入れの場合
では、これがブックオフの108円仕入れだったらどうなるでしょうか?
計算したのがこちらの金額です。
仕入れ原価:38巻108円仕入れ=4,104円
Amazon販売価格:6,700円
Amazon販売手数料:1,701円
純利益:895円
ということは、単純に考えて、セールなしで108円で購入しても、一応多少は利益が出るわけです。
この他、Amazonに納品する時の送料や梱包材が掛かり、今はもう手数料も値上がりしていますので、実際の利益はもう少し減りますが、「1セット販売すればこの位の利益が出る」という感覚を掴むところが大事です。
要は、この金額で販売出来ることが分かったら、あとはいかに仕入れを抑えるか!ということだけ考えればいいのです。
電脳仕入れをするのであれば、自分の得たい利益が出る金額で仕入れられるように、値引き交渉をしたり、抱き合わせ購入したりする。
ブックオフ仕入れメインであれば、セールの時を狙って仕入れるなどの工夫をすればいいだけですよね!
逆に言えば、セット品はいくらでも原価を下げる工夫のしどころがありますが、単品はこういった工夫をする余地があまりありません。
これが、私が「セット品の方が原価を回収しやすい」と考える最大のポイントです。
ブックオフオンラインでの単品失敗仕入れ例
一方、単品の場合、失敗仕入れするとどうなるか、というのがこちらの実例です。
同じく電脳の「ブックオフオンライン」で仕入れをしてみよう!と思って、仕入れたのがこちらの本。
ところが、こちらの商品のAmazon価格は、非常に良いの最低価格が640円。
しかもランキングは100万位を軽く超えてます。
なのに、なぜか私はこの本を948円で仕入れてしまったという…。
一体どこを勘違いして仕入れたのか、さっっぱりわからないのですが、多分ランキングを見間違えたか何かで、うっかり仕入れてしまったんですね~。
仕方ないので手数料の安いAmazonの自己発送とヤフオクの併売で出品。
運良く4ヶ月ほどでAmazonから売れたのですが、それでもこの価格でした。
手数料と送料差し引いたら、原価割っております…。
それでも、この低ランキングが4ヶ月で売れたのは超ラッキーでした。仕入れ丸損かも…と半ば諦めていたので、これだけ戻ってきただけでも、すごく嬉しかったです。
それから、電脳仕入れで間違え仕入れというと、よくあるのが「版違い」。
中身や表紙が改定された新版が出ているのに気が付かず、うっかり旧版を仕入れてしまうというパターンです。
解説書や参考書などによくあるうっかりミスですので、電脳でこの手のジャンルの商品を仕入れる時は、必ず新しい版が出ていないかどうかを調べてから仕入れることをオススメします。
見た目ほぼ一緒なのに発行年だけ違う、という紛らわしい本もありますので、くれぐれもご注意を!
電脳仕入れ失敗実例・まとめ!
電脳仕入れのセット・単品の失敗例と販売実績をそれぞれご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
それでは、今回の記事のポイントを簡単にまとめておきます。
- メルカリでの電脳仕入れは抱き合わせで購入すると、値引き交渉しやすく送料も抑えられる。
- 電脳仕入れは、セットの巻数を間違えたり、勘違いで売れない商品を仕入れてしまうことがある。
- セットの場合、全巻揃っていなくても、足りない巻を揃えて売れば、原価を回収出来る可能性が高い。
- 単品で低ランキングの商品を仕入れてしまった場合、原価を回収するのが難しくなる。
- 今回の2つの実例では、18冊足りなかったセット品はFBA販売で利益が出たが、単品は手数料が割安の自己発送でも原価を割ってしまった。
- 旧版は値段がつかない場合が多いので、電脳で仕入れる際は、新しい版が出ていないかどうか必ず確認する。
以上になります。
それぞれランキングや仕入れ値などに差異がありますので、単純にこの2つだけで比較は出来ませんが、一つの実例として参考にして頂ければと思います。
最後までお読み頂き有難うございました(^^)/
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