せどり初心者のあなた!
ブックオフへ行ってみたものの、どの棚を見れば利益が出るのか分からなくて立ち往生してしまったことはありませんか?
古本に限らず、せどりは「安く買って高く売って利益を得る」手法なので、どの棚から仕入れても良いのですが、やはり稼ぎやすい棚とあまり利益の出ない棚があります。
私は現在、Amazonとヤフオクで販売をしていますが、主に「文庫本」と呼ばれるサイズの小さな本をメインで扱っています。
※小さなサイズの本の種類については、こちらの記事で解説しております♪
文庫本は単品では利益の出しづらい棚ですので、Amazon専門のせどらーさんは完全スルーしていることが多く、いつどのお店に行っても、利益の出る商品が残っています。
今回の記事では、それぞれの文庫の棚を詳しく解説していきます!
文庫本で見るべきポイント
文庫本は、大まかに分けて、
- 小説本
- 実用書
- コミック文庫
の3種類のジャンルがあります。
文庫の棚の割合的には、小説本の棚が一番多く、次が実用書、一番少ないのがコミック文庫になります。
この割合は、お店の立地に左右されることが多いので、実用書よりはコミックの方が多い場合もあるかと思います。
ですが、100円本の棚は大抵、小説⇒実用書⇒コミックの順で並んでいる冊数が多いことが多いです。
それでは、この3つについて、棚のジャンル別に一つづつ解説していきます!
国内小説家の棚
ブックオフでは国内小説家の棚が一番多く、あいうえお順に並んでいます。
人気のある作家さんは、名前が個別に表示されて並んでいるので、あなたも見たことがあるのではないでしょうか?
仕入れをすることを考えた時に、この「名前の出ている作家さん」というのが実は曲者です。
一般的に広く売れている作家さんの本は、ヤフオクなどでも安値で取引されていることが多いので、あまりにも有名所だと売るのが難しくなってしまいます。
「自分でも読みたいからいいか~」という人以外は、名前が表示されていて、なおかつ20冊も30冊も著作が並んでいるような作家さんは、初めのうちは仕入れを避けた方が無難です。
例えば、私がヤフオク販売で避けている作家さんでいうと、赤川次郎さん、宮部みゆきさん、東野圭吾さん、西村京太郎さんとかですね。出せば売れはするのですが、ヤフオクの一般ユーザーも出していることが多いので、あまり高値にはならないんです。
ただし、こういう作家さんでも、シリーズで揃えたり、版で揃えたりすると、そこそこの値段で売れていく場合もありますので、慣れてきたらそういう作家さんも少しずつチェックしてみて下さいね!
時代小説の棚
それから、同じ国内作家の小説でも、時代小説は別の棚になっています。
大抵、国内小説家のあいうえお順が終わった後に、時代小説が並べてありますが、まれに国内小説家より前(レジに近い方)に配置してあることもあります。
時代小説は、シリーズ化している作品が多いので、全巻揃えると利益を出せるケースが多いです。時代小説はヤフオク販売だけでなく、Amazonのセット品販売でも利益を出しやすいジャンルですので、ドラマ化した作品など、見聞きしたことのあるタイトルからまずはチェックしてみましょう!
ヤフオクやAmazonは、メルカリなどと比べると利用しているユーザーの年齢層が高いので、時代小説は狙い目ジャンルです。Amazonでも時代小説のセット品は根強い人気がありますので、ぜひ売れるタイトルを覚えていきたいですね!
外国作家小説の棚
その後ろ辺りに並んでいるのが外国作家の小説本。
プロパー棚にはそこそこの数がありますが、100均の棚はあまり外国小説家の棚が広く取っていないお店も多く、小さいお店だと「えっ、これだけ!?」という数しかないこともあります。棚3列分くらいとかですね~。
外国作家の本は、いくつかのレーベルが出していますが、岩波文庫、新潮文庫、ハヤカワ文庫、それから創元推理文庫あたりが狙い目です。
こちらも時代小説と同様、まずはシリーズ化している作品、ドラマ化・映画化されている作品をチェックしていくと、売れ線を掴めるようになっていきます。
それから、外国作家の本で、別棚になっているのが、女性向けのハーレクイン・恋愛小説の文庫本。こちらはヤフオクでもかなり取引数の多いジャンルなのですが、高値で売れる作家さんや作品が偏っているので、知識がないとなかなかとっつき辛いです。
国内の有名作家本と一緒で、一般のオークションユーザーが多数出品していることも多いので、そういった点も注意が必要です。
基本的に、外国作家の本は扱っている人が少ないジャンルなので、攻略出来ればかなり有利にラインナップを展開できるようになります。
まずは、自分の知っているタイトルがあったらチェックしてみる!という感じで、売れる商品知識を増やして行きましょう。
実用書の棚
そして、その後に来るのが実用書。
以前は出版社別に並べてあるお店が多かったのですが、最近は内容のジャンル別に並んでいる直営店が増えていて、ものすっごい探しづらくなってしまいました。
ホント見づらいので、ぜひともやめて頂きたい(涙)
実用書は、利益の取れるレーベルと取れないレーベルの差がものすごくはっきりしています。
文庫本の実用書系で鉄板と言われているのが岩波文庫。
岩波文庫は外国文学小説、日本文学小説も含まれていますが、背表紙の一部が色分けされていますので、その色で判断すると良いです。
大雑把なくくりで言うと、外国文学はピンク、日本文学が緑、思想・哲学・宗教などが青、法律・政治経済などが白色になっています。
その他、ちくま文庫、岩波現代文庫、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫なども利益の取れる本の多いレーベルですが、100円の棚にはあまり数が出ていません。
数が少ないだけになかなか覚えられませんが、チェックしていくうちに傾向が掴めるようになっていきますので、こちらも少しずつ覚えて行きましょう。
コミック文庫の棚
それから、中身がマンガのコミック文庫の棚。
これは小説の並びではなく、漫画の棚の近くか、お店によっては端っこの方にぽつんと並んでいることが多いです。
コミック文庫も、外国小説家の棚と同様、プロパーは充実しているけど100均の棚がものすごく少ない、というお店があります。
こういうお店しか近くにないという場合は、コミック文庫自体の仕入れを諦めてしまう方が多いのですが、意外や意外、こういうお店の方が掘り出し物が見つかったりしますので、スルーしてしまうのはもったいないです。
特にセット品せどりでは、「まずはコミック文庫から狙え!」と言われているほど、仕入れのしやすいジャンルですので、めげずにチェックしましょう♪
ラノベの棚
国内小説家の作品なのに、あいうえお順ではなく、レーベル毎に分かれているのが「ラノベ」の棚。
ラノベとは「ライトノベル」の略で、レーベル名で言うと、角川スニーカー文庫、電撃文庫、GA文庫、富士見ファンタジア文庫などから出ている小説のことです。
このラノベが普通の小説文庫とどこが違うのか?というと、まずはイラストが多用されていること。表紙がアニメっぽい絵、もしくは同人誌っぽい絵柄だと、100%ラノベに分類されます。
先に挙げたレーベルの商品は、ほぼ100%、マンガ家かイラストレータの絵を表紙にしていますので、ラノベの棚に置かれています。
ラノベは、人気があると何十巻もシリーズ化することが多いので、大型店では何棚も並んでいることがあります。上手く揃えられれば大きな利益を見込めるジャンルですので、まずはアニメ化された作品などから、チェックしてみましょう。
少女小説・BL文庫の棚
そして、先程のラノベが主に男子向けであることに対して、女性向けの小説レーベルの棚もあります。
コバルト文庫、講談社X文庫、ビーズログ文庫、角川ビーンズ文庫などが主なレーベルで、昔は「青春小説」、「少女小説」などとも呼ばれていたジャンルです。
女性向けのこのジャンルは、元々コバルト文庫がかなりの勢力を誇っていました。
昭和の時代は少女向けの恋愛をメインにした話が多く出ていたのですが、途中からファンタジー系が全盛となり、その後BL(ボーイズラブ)に侵食されてしまったので、現在では棚の並びもボーイズラブと一括りにされています。
小学校の頃からのコバルト読者だった私にとって、この流れは正直ものすごく残念…(涙)
コバルト文庫以外のレーベルは、少女向け恋愛小説とBLは別のレーベルで展開しているのですが、それ以外のレーベルもなぜかBLと書かれた棚に並んでいたり…。
この他、女性向けは性描写の強いレーベルなどもあって、こちらは少女向けと言うよりは20代~30代の女性向けなのですが、少女小説やBL文庫と並んで置かれていることが多いです。
この辺りのレーベルは、作者や作品名を知らないとなかなか踏み込むことが出来ませんが、かの「十二国記」も元々は講談社X文庫から出版された作品でしたし、アニメ化されているタイトルも多数混じっていますので、メディア化された作品から攻めていくのが正攻法かと思います。
古本せどり文庫本攻略・まとめ!
いかがだったでしょうか?
文庫本に限りませんが、やはり名作やアニメ化・コミック化されたタイトルは、売れやすい傾向があります。
人気が続かない作品もありますが、メディア化から何年か経っても、未だに人気を誇っている作品も多数ありますので、そういった作品から掘り起こしていくと、スマホがなくても仕入れが出来るようになっていきます。
私のように「競合ひしめく戦場には出たくない!」という消極的せどらーにはピッタリのジャンルだと思います。ぜひあなたもお仲間に!(笑)
それでは、最後に今回の記事のまとめです。
- 文庫には、小説本・実用書・コミック文庫の3つのジャンルがある。
- 小説は、国内作家・外国作家・時代小説・ラノベ・少女小説・BL文庫に分かれている。
- 小説はまずはメディア化されたタイトルからチェックしていくのが吉。
- 実用書は、岩波文庫、ちくま文庫、岩波現代文庫、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫が鉄板。
- コミック文庫は、コミックに近いところに配置されており、棚数がなくても利益商品が見つかることも多い。
以上です。
今回の記事が「文庫の棚をどう攻めたら良いか分からない」というあなたのお役に立てば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)/
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