今年もAmazonFBAの長期保管在庫の返送品が山ほど戻ってきて、ゲンナリしてるあなた!
返送在庫は一度にまとめて戻ってくるので、玄関がダンボールいっぱいで本当うんざりですよね~(-_-;)
我が家もまだでっかいダンボールが2箱、丸々手付かず状態になっています…。
長期保管在庫返送は年2回
AmazonFBAのセンターで保管している在庫数が膨大になってきたことを受け、Amazonでは、長期保管手数料の掛かる在庫を破棄するか、返送するかを選べるシステムになっています。
この設定をしておくと、長期保管手数料の掛かる在庫は破棄、もしくは自動的に返送手続きされてくるんですね。
つまり、AmazonFBAを利用する場合は、6ヶ月以内に商品を売りきらないと、長期保管手数料が掛かるから、できるだけ早く売り切って下さいよ!
というのが、基本的なAmazonのスタンスなワケです。
この年2回というのは、毎年2月15日と8月15日。
あらかじめ、自動返送依頼を設定している場合は、その2週間後、月末あたりに、売れなかった在庫がドドドッと返送されてくることになります。
自動返送・破棄設定のコワイ罠
基本的なこととして、このFBAの長期保管手数料がどういう形で掛かってくるのか、ということを理解していないとお話になりませんので、まずはそこからお話していきます。
FBAの長期保管手数料は、FBAの通常保管料とは別に、6ヶ月以上保管されている商品について掛かってくる特別な手数料です。
この手数料課金を防ぐためには、先ほど書いた長期保管在庫の自動返送もしくは所有権の放棄を自動でする設定が有効です。
ですが、この自動設定を掛けていると、何をいつ納品しても、保管手数料自体は掛からないため、出品者は思考停止状態になるのがコワイ所!
実際何年かやっているとあなたも遭遇すると思いますが、この自動返送・破棄設定、一体どの商品がどのタイミングで戻されるのか、というのが非常に分かりづらいんです。
それのどこが問題なのかというと、この自動返送・破棄の設定のせいで、本来なら返送や破棄をする必要のない商品まで対象になっているとしたら…?
あなたはどうしますか!?
2月に送った商品がもう返送!?
例えば、我が家に今回返ってきた商品の中には、2017年の8月21日に納品した商品もあれば、今年の2月3日に送った商品もありました。
8月と2月じゃ、片やほぼ一年、片や半年程度。8月に送った方が断然保管期間が長いということになりますよね。
そういえば、戻ってきたセット商品のうち、半分くらいは今年の1~2月に納品した商品でした。「あれっ、これ送ったのそんなに前だったっけ?」と思って確認したら、やはり今年になってからの納品。
かと思えば、「こんな商品納品してたっけ~?」と記憶の彼方に忘れ去られている程、まったく覚えのない商品も中には混じっているのです。
どうしてこんな違いが出てくるのか?というと、この保管手数料の課金方法を理解すれば、一発で解決します。
納品時期別・返送日の違いを徹底検証!
FBA長期保管手数料というのは、一年に2回、2月15日と8月15日の時点で、保管期間が6ヶ月または12ヶ月を超えている商品に対して掛かる手数料です。
以上のことを踏まえて、先ほど書いた納品例による返送日の違いを説明してみます。
在庫返送例1:2017年8月21日納品分
それでは、早速こちらの図をご覧下さい。
「2017年の8月21日に納品した商品」は、チェック日直後の納品です。
去年の8月15日(チェック日1)の時点では、納品していなかったため、最初のチェック日は2018年の2月15日(チェック日2)でした。この時点ではまだ在庫保管期間が6ヶ月に達しておらず、手数料課金の対象にはなりませんでした。
そして、今回の8月15日(チェック日3)でようやく返送の対象となりました。
その間、実に一年近く、FBA倉庫に保管されていたことになります。
在庫返送例2:2018年2月3日納品分
一方、「2018年2月3日に納品した商品」の図がこちらです。
こちらは、今年2月15日の時点では納品してから2週間しか経っておらず、返送対象外。
そして今回8月15日の時点で保管期間が半年と2週間なので、返送対象。
ということで、ほぼ半年で返送されてきてしまいました!!
なんですかね~、この違い。びっくりするくらい保管期間が違いますよね。
納品チェック日直後に納品した方がいかにお得になるか、ということなんですね!
保管期間6ヶ月経過した商品の長期保管手数料は?
ここで不思議なのが、1の例で一年近く保管されていて、その間の長期保管手数料がどうなっているのか?という点です。
つまり、2月21日に6ヶ月が経過した後、8月15日にチェック日が来るまでの約半年間、その期間の長期保管手数料は取られているのかいないのか、という疑問ですね。
これは、私も長らくよく分かっていなかったのですが、長期保管手数料は、年に2回、2月15日と8月15日にピンポイントで掛かる手数料なんです。
なので、その前に保管期間が何ヶ月あろうが、長期保管手数料自体は無料なのだそうです。
もちろん、通常のFBA保管手数料は課金されますので、無料で保管してもらっている訳ではありませんので、そこはご注意を。
そして、自動返送設定を掛けておくと、保管期間が6ヶ月1日でも11ヶ月24日の商品であっても、一律で返送対象とされてしまいますので、この差を理解しておくことが大切です。
FBA長期保管手数料の3つの対策
このような納品日による差の影響を極力少なくするためには、長期保管手数料の課金方法を理解した上で、在庫を調整する必要があります。
具体的な調整方法ですが、最低でもやっておきたい対策が3つあります。
- 長期保管在庫チェック日直前に納品した商品は、保管期限が特に短くなるため、価格の設定は夢を見ず、シビアに考えること。
- 在庫期間レポートなどの出品の日付が分かりにくいレポートでも見分けがつくよう、予め商品のSKUには出品の日付を入れるように設定する。
- 在庫期間が長くなってきた商品を随時チェックし、価格を調整すること。
この3つは、出品時に、そして日常の作業で、あらかじめやっておきましょう。
この対策を取ることで、あとの作業が格段にラクになります。
自動返送・所有権の放棄設定は掛けるべき?
それから、長期保管在庫手数料が掛からないように、自動返送・所有権の放棄の設定を掛けておくことも大事なことです。
言っていることが矛盾しているようですが、この自動返送設定自体は悪いものではなく、うっかりを防いでくれる、心強い味方です。
問題なのは、手数料が掛からないからと言ってチェックもせずに放置して、返送する必要のない商品まで返送しまうことです。
特に注意したいのが、サイズの小さな単品商品。
この手の商品は手数料も低いので、追加の保管手数料を払っても、少し価格を下げて売り切ってしまった方が、50円の返送手数料+再納品の送料を払うよりも安くなる場合があります。
1点や2点のことなら放置でも構いませんが、何十点にもなると、手数料もかなり嵩んできます。
まずは返送日までに売り切ることを目標に、定期的に価格調整を。
それでも余ってしまった在庫は、年2回の返送決定日を見据えて、何ヶ月か前から価格を調整するか、ギリギリまで様子を見て返送してもらうか、を常に意識しておくこと。
この意識を持つだけでも、かなり結果は変わってくるはずです。
ぜひ、意識して日々の作業に臨んで頂ければと思います。
FBA長期保管在庫対策・まとめ
いかがだったでしょうか?問題点は解決したでしょうか?
それでは、今回の記事のまとめです。
- AmazonFBAは、在庫保管期間が半年を超えると在庫保管手数料が掛かる。
- 長期保管在庫のチェック日は年に2回やってくる。
- 手数料の課金を防ぐには、自動返送・破棄設定が有効。
- ただし、自動設定を掛けたまま放置すると、不要な返送や破棄が生じることがある。
- FBAへの納品時期により、半年弱で返送のものや、1年弱でようやく返送になるものという差が出て来る。
- 保管期間が6ヶ月を超えた商品は、返送になるまでのタイムラグがあるが、いずれも長期保管手数料は掛からない。
- 長期保管手数料の課金を防ぐには、常日頃からの調整が必要。
- 現時点で有効な対策は下記の3点。
- チェック日直前の納品は保管期間が短くなるので、値付けはシビアに。
- 商品のSKUには必ず商品の出品日を入力しておく。
- 在庫期間が長くなってきた商品は、レポートで確認して価格を随時調整。
- 特にサイズの小さな商品は、返送するよりも売り切ってしまった方が手数料が掛からない。
以上です!
それでは、以上になります。最後までお読み頂き有難うございました!
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