AmazonFBAで、本やCDなどのメディア系商品を出品しているあなた!
2019年2月から施行された「Amazon海外発送プログラム」の自動設定をそのままONにしていませんか!?
メディア系出品の商品は、そのまま「全地域へ出荷ON」にしていると、利益がマイナスになってしまう可能性があるのです。
こちらの記事では、Amazonカスタマーサポートに問い合わせした情報を元に、海外発送プログラムの本当の手数料と、不利益を被らない設定の手順について、詳細解説していきます。
次々上がる手数料などの経費をこれ以上増やさないためにも、これから説明する項目を必ず設定しておいてくださいね!
海外発送プログラム手数料は本当に無料なのか?
Amazonの海外発送プログラムは、2019年2月20日より、全員が自動的「世界全地域への出荷を許可する」設定に変更されることになりました。
この設定がONになっていないのは、過去に個別に海外設定をOFF設定にしたことがあるセラーだけです。
このプログラムに参加するための手数料は無料、という謳い文句で告知されていたことは、前回の記事でご説明した通りです。
▶前回の記事はこちら!
FBAの利用案内にも、海外発送プログラムの手数料については、何の説明も入っていません。
そして、Amazonの出品案内のページにも、海外宛の場合の手数料については、何も記載がないのですが…、ここでちょっとお待ち下さい。
一番最後の「大口出品サービスの費用例」という部分。
赤い枠の中を見てみると…
わざわざ「国内へ発送した場合」と書いてあるこの記述。
カスタマーサポートに海外宛手数料を確認してみる
そこで、Amazonのカスタマーサポートにチャットで問い合わせをしてみました。
すると、散々待たされた挙げ句に返ってきたお答えは、
海外発送プログラムの手数料は、国内宛と同じです。
というもの。
「うーん、本当かなあ~」と思ったものの、海外の手数料について詳しくない様がありありだったので、そのままお礼を言って退出。ここで引き下がらず、もう一度電話で問い合わせし直します。
次のサポート担当の方には最初から、「(先ほどの赤い枠の中で囲んだ手数料の説明に)”国内向け”と入っていることが気になるんですが、本当に国内と同じなのでしょうか?」という質問をしました。
電話の担当者も知らなかったようで、またもや10分以上待たされましたが、今度は「申し訳ありません。出品者様のおっしゃる通り、海外発送向けは、国内とはカテゴリ成約料が異なるようです」というお返事が!
この“カテゴリ成約料”とは何か?というと、メディア系商品が売れた時に、別途加算される手数料のことです。
※先ほどリンクを載せた「大口出品サービスの費用例」手数料例のすぐ上に、こちらの画像の記述があります。
海外向けになる場合、この手数料が国内向けよりも増額されるらしいのですが、問題は海外発送手数料詳細の記述がセラーセントラル内のどこに書いてあるのか?ということ。
これだけサポートスタッフにも認知度の低い手数料です。記載してある部分を確認しないことには、鵜呑みにできません。
またもや電話口で待たされること10分近く…、ようやく判明しました!
メディア系商品を海外発送すると、この手数料が加算される!
Amazonセラーセントラルのヘルプの検索窓から、「Amazon出品サービスの手数料 」と入力して検索してみてください。
すると、下の画像のような検索結果が表示されます。
そのまま下にスクロールしていくと、出てくるのがこちらの項目。
こちらの手数料金額が、海外発送の場合、発送先の地域によって加算されることになります。
海外発送設定を一部OFFにする設定方法
ここで、海外発送の設定を全てOFFにしてしまっても良いのですが、「アジア宛の120円位なら問題ないかな?」という方もいらっしゃると思います。
その場合の、発送許可地域を個別に設定する方法をご案内します。
操作は難しくありませんので、今すぐサクッと設定してしまいましょう!
1 セラーセントラルの画面右側【設定】をクリック⇒「FBAの設定」を選択。
2 「FBAの設定」画面が開いたら、ページ一番下の【FBA海外発送の設定】が”有効”になっていることを確認し、その右の「編集」ボタンをクリック。
3 一部だけをOFFにしたい場合は、「FBA海外配送を有効にする」はONのまま、下の【配送設定】項目で個別に設定を掛けます。
4 こちらの画面では、チェックをつけた国が配送対象から除外されます。ですので、まずは「すべて選択」にチェックを入れ、その後、除外したい地域(画像の場合はアジア)のチェックを外します。個別に外したい国、入れたい国があれば、それぞれチェックを入れたり外したりしてください。すべて選び終わったら、一番下の【更新】をクリック。
5 元の画面に戻り、下の画像のような表示になっていれば、設定完了です。お疲れ様でした!
メディア系商品のFBA海外発送は対象外?
先ほどの設定ページについて、ひとつ補足です。
メディア系商品の海外発送について、こんな記述があります。
メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD、PCソフトカテゴリー)等一部商品カテゴリーは、海外配送の対象外です。
これを読むと一見、「本やCD・DVDはすべて対象外なんだ~」と思ってしまいがちですよね。
ところが、「商品のリストはこちらから確認出来ます。」(オレンジ枠で囲った部分)から現在の在庫について確認してみたところ、同じ本のカテゴリでも、海外発送対象となっているものがいくつか見つかりました。
一体、本は海外発送の対象なのか、対象でないのか?改めてカスタマーサポートに確認してみたところ、驚きの事実が判明!
なんと、このカテゴリ対象かそうでないかという項目、Amazonの職員がひとつずつ目視チェックでON・OFFを切り替えているそうです。
なんて果てしない作業…!!(*_*)
そのON・OFFの選択基準については、色々な問題があって、Amazonで責任が負えないものについてOFFにしているそうなのですが、問題がないものはONになっていることもあるそうで、一概に「このカテゴリだから全面OFF」ということではないそうです。
Amazon海外発送プログラム・手数料を掛けないための設定まとめ!
いかがだったでしょうか?
設定自体は簡単ですので、すぐに設定出来ましたよね?
Amazonカスタマーサポートのスタッフにも、ほとんど認知されていないこの手数料。そのまま海外発送全面許可になっているセラーも多いと思います。
高額商品ならまだしも、一冊1000円程度の価格で販売している商品の場合、この手数料はキツイです。まだ設定できていない方は、次に家でパソコンを開いたらすぐに設定を掛けておきましょう!
それでは、今回の記事のまとめです。
- 海外配送プログラム手数料は、全面無料ではない。
- メディア系出品者には、商品種別・発送地域ごとに国内とは異なるカテゴリー成約料が加算される。
- 海外発送設定は、国ごとに設定が可能。
- セラーセントラルで海外配送の詳細を設定することで、希望する国以外の配送を止めることが出来る。
- メディア系商品の海外発送は、対象外のものが多いが、一部対象となる商品も存在する。
それでは、今回の記事は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました(^^)/
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