初心者せどらーのあなた!
ブックオフに仕入れに行ってみたものの、どの棚を見たらよいのか分からなくて、お店をぐるっと一周して帰ってきてしまった…なんてことはありませんか?
以前の記事で、ブックオフを攻略するためには、自分が行ける範囲の店舗の特徴をつかんでおく必要がある、ということを解説しました。
利益の出る古本を仕入れるためには、ある程度その店舗に合った仕入れをする必要がありますが、その店舗に十分な数の棚があったとして、まずはどのジャンルの棚から見て行けば良いのでしょうか?
今回の記事では、ブックオフに並んでいる本の中から大きなサイズの棚を、ジャンル別に解説していきたいと思います。
本のジャンル一覧
ブックオフに並んでいる本は、主なジャンルに分けて棚に並べられています。
主なジャンル一覧がこちらです。じゃん!
- 雑誌
- 大型本
- 絵本
- 単行本
- コミック
- 児童書
- 新書
- 文庫
この中で、1~3が大きなサイズの本、4~8が小ぶりな本になります。
※5のコミックは大型本もありますが、ちょっと特殊なので、コミックは全部ひとくくりにしています。
それでは、まずはこの1~3のジャンルに、それぞれどんな本が並んでいて、どんなものが狙い目なのかを解説して行きます!
大きなサイズの本とは
サイズが大きな本というのは、基本的に定価が高めに設定されることが多いです。
小説などの文字だけの本とは違い、図版の多い実用書や、デザイン的に力を入れている本が多いため、カラー印刷のページが多く、紙質も良いものを使う傾向があるためです。
そして、一般的な単行本などと比べると、部数がさほど多くは出ません。
ですので、全体的に元々の値段が高く、市場に大量には出回っていない、という特徴があります。
その中でも、比較的100円~200円程度に値付けされやすいのがこちらの棚!
(1) 雑誌
雑誌というのは、いわゆる週刊誌・月刊誌・季刊誌など、一定の期間ごとに定期的に販売されている本のことです。
本のサイズは一般的に、B5版またはA4サイズより少し大きめで、厚さは1~2㎝程度の薄手なものがメインです。
雑誌の最大の特徴は、一度決まった数が発行されると、基本的に再販されることがない、ということです。
ですので、爆発的に人気の出た号が品薄となり、Amazonでプレミア価格がつくということが年に何度かあります。
少し前の話ですが、少女漫画家の萩尾望都さんが20年ぶりに「ポーの一族」の新作を発表したことで、掲載号が本屋さんの店頭から軒並みなくなってしまい、Amazonでの価格が一気に高騰しました。
そのあまりの過熱ぶりに、出版社が異例の重版を決定し、各ニュースにもこぞって掲載されたため、せどらーさん達もなんとか1冊でも入手しようとお祭り状態に!
100円均一本メインの私は、こういうのがすごく苦手なので一切参加しませんでしたが、せどらーの皆さんの勢いがものすごかったのが、大変印象深かったです(^^;)
それでは実際に、Amazonでの売り上げ履歴を調べるサイト「モノレート」で、こちらの雑誌の波形を見てみましょう。
数字が見えづらくて恐縮ですが、全期間での売れ行き状況を表したグラフがこちらです。売れている回数を表す、細かいギザギザが全期間に渡って、ずーーっと続いているのがお分かりになると思います。
これは、発売後1年近くに渡ってランキング100位以内、3000円前後の高値をキープしていた状況を表しています。価格は今はもう落ち着いてしまっていますが、今でもコンスタントに売れていますね。
雑誌の中には、このように息の長い商材もあります。
それから、話題になっているアーティストが掲載されている号なども、高値がついていることが多いです。
▲今やせどり界の超定番!星野源さん表紙号。現在のAmazon最低価格は4,227円!
雑誌は、一般の本とは違うバーコードが使われているため、通常書籍用のバーコードリーダーでは読み取れません。
しかも、発売後一定期間経つと、同じバーコードを使い回すことがあって、同じバーコードなのに、違う雑誌のカタログが出てくることがあるのです。そうなると、Amazonでは同じバーコードの商品をダブって登録することができないため、出品することができません。
そういったこともあるので、雑誌は発行年数が古ければ古いほど市場価格の調査がしづらくなり、ブックオフでも適当な値段がつけられていたりします。
▲70年前の雑誌…!未だに残ってて、市場に出回ってるところがすごいです。
このように、雑誌の中には今でも思いがけないお宝本が眠っていることがあり、「雑誌は変わらずアツい!」と言っているせどらーさんも多い、おいしいジャンルのひとつとなっています。
(2) 大型本
大型本とは、雑誌以外の大きなサイズの本で、医学専門書、写真集、楽譜、料理や手芸・カメラなどのハウツー本、車や鉄道、美術書など趣味系の本もこちらに含まれます。
パソコン関連の分厚いマニュアルなども、A5サイズより大きい場合は、こちらに含まれていることがあります。
大型本は、ニッチで一般的にマイナーとされるジャンルが特にアツいです。
▲こんな本が大型本プロパー棚にあったら、まずはAmazonの価格をチェック!
大型本は、100円とプロパー価格のものが、入り混じって並んでいることが多いです。
それらを全部調べていると大変なので、最初のうちは、「なんだかよくわかんないな、このタイトル!」と思う本があったら、相場を調べてみると良いです。そういうリサーチを繰り返しているうちに、段々と”取れる本のキーワード”が分かるようになってきます。
▲「そんな病気あるんだ!」みたいなタイトルの本は、まずは価格をチェック♪
▲「完全版」とつくような、そのジャンルの集大成の本も高値がつくことが多いです。
▲知る人ぞ知る高価格本!バンドやギターのスコア譜なども、大型本せどり鉄板ジャンル。こんな値段でも買う人いるんだ…というのが驚きです…!(;゚Д゚)
(3) 絵本
次が絵本です。
一般のせどらーさんには、ほとんど見向きもされないジャンルになってしまいましたが、子どものいる主婦せどらーには人気が高く、「絵本専門です」という主婦せどらーさんもよく見かけます。
絵本は、他のジャンルと比べると、サイズが圧倒的にバラバラです。
ですので、ブックオフの絵本棚には、縦長と横長の本が入り混じっていて、背表紙の厚みがない上に、タイトルはひらがなのオンパレード!これがまた、見づらいんですよね~(^^;)
そして、子どもが読む本なので、折れや落書きなどが沢山あって、コンディションの見落としが心配です。
そのため、タイトルが読みにくい、サーチがしづらい、シリーズ物がどれだか分からない、検品が面倒、ということで、効率を重視するせどらーさんたちには敬遠されるジャンルになってしまっています。
▲そんな中にも、こんな掘り出し物の高ランキング・高利益商品もあるんですよ!
ですが、絵本というのは、何十年もの間、延々と読まれ継がれているタイトルが沢山あり、他のジャンルよりも流行りすたりが少ないです。
ですので、売れている本は10年経ってもやっぱり同じように売れるため、売り急ぐ必要がなく、初心者にも安心して仕入れができるジャンルと言えます。
▲私も子ども用に1冊買いました!50年以上前の本ですが、ランキングも高く、未だこの価格をキープしています。状態が良ければもっと張っても大丈夫ですよ。
それから、子ども向けだけではなく、大人が「私がほしい!」と思うような本も、狙い目です。
例えば、”フラワー・フェアリーズ”シリーズのこちらの本とかですね。昔、箱入りキャラメルの「チェルシー」にカードが1枚ずつ入っていたんですよね~。うちの母が集めてました(^^)
▲”飛び出すしかけ”などのギミック本も、要チェックです!
それから、小さい子向けの、”音の出る本”も人気があります。
個人的には、一日中鳴らされるのは勘弁なので、自分の家には絶対置きたくありませんが、お出かけの時などの特別な時に、子どもの気を引くには良いアイテムですよね。
ちなみに、電池が切れかかった状態になると大変悲惨な音になるので、お子さんのためにも、早めの交換をお願いします…(-_-;)
それから、Amazonには絵本のセット商品もあって、単品以上にライバルが少ないです。まとめて低額で仕入れられれば利幅も広がりますので、こちらもぜひチェックを!
▲日本人の永遠の定番、”ぐりとぐら”の絵本!一冊だけサイズの違う縦長の本が混じっているので注意です。
▲なつかしー!という人も多いのではないでしょうか?せなけいこさんの絵本セット。私も小さいころよく読みました!ちょっと結末がブラック気味なんですよね~(^^;)
どの棚からチェックすべきか?
以上が大きな本の棚の説明になります。
それで結局のところ、初心者が大型本を仕入れる場合には、どの棚からチェックすれば良いのでしょうか?
これは、あなたがどの位仕入れに使える資金があるかという点で、おススメの棚が異なります。
仕入れ資金が月に3万円以上の場合
もし、月に3万円以上使える資金があるのであれば、断然大型本コーナーがおススメです。
大型本は元々の単価が高いので、ブックオフのプロパー棚でも1000円~1500円程度の値段がついています。ですが、Amazonでのランキングが高く、定価とほぼ同じ位の中古価格になっている本も多いので、高回転高利益を見込めるジャンルです。
そして、次におススメなのが、高価格帯の雑誌。
雑誌の中でも、人気のあるジャンルの雑誌は、価格を下がらないものもあります。
コアなファンの多い、車や鉄道、武器などのマニア向け雑誌や、宝塚や乗馬、ワイン、和装などの専門誌など。それから外せないのが、人気の高い付録のついている号です。
その雑誌の全部の号が高価格高利益という訳ではありませんが、非常に人気の高い号も混じっていますので、プロパー価格でも利益の出る商品を見つけるのは難しくないと思います。
資金に余裕があるなら、ぜひ上記で挙げたような高額本から探してみて下さい!
仕入れ資金が月に3万円以下の場合
そして、月に3万円以下しか資金がない場合は、雑誌コーナーがおススメです。
先ほども説明したように、雑誌は適正価格に管理するのが難しいため、いい加減な値段設定になっていることがあり、思わぬ低価格高利益本を見つけることもできます。
特に、人気のある芸能人が表紙になっている本や、人気のあるアーティストの出ている雑誌、総集編の増刊号のような本があったら、迷わずチェックしてみて下さい。
そして、もし高利益の出る本が見つかったら、「なぜこの本が高値になっているのか?」という理由も考えてみて下さいね。高値になっている本は必ず、高値になっている理由がありますので!
そして次におススメなのが絵本コーナー。
日本で販売されている絵本は、基本的にハードカバーです。
この外側に、表紙と同じ絵柄のカバーが巻きつけてあるものが多いのですが、”外カバーがない”という理由で、100円に値付けされている場合があります。
こういう値付けをするお店が近所にあったら、そのお店は狙い目ですので、ぜひ定期的に足を運んでみてください。思わぬ掘り出し物が見つけられると思いますよ(^^♪
ブックオフで初心者が狙うべき大きな本の棚・まとめ!
いかがだったでしょうか?
大型本のねらい目がなんとなく見えてきたでしょうか?
それでは、今回の記事を簡単にまとめます。
- ブックオフに並んでいる棚は、大きく分けて8種類の棚がある。
- その中で、大きなサイズの本は3種類。
- 雑誌…基本的に再販なし。品薄になると価格が高騰。一般書籍とバーコードが異なるため、穴場的ジャンル。
- 大型本…ニッチでマイナーなジャンルが狙い目。プロパー価格でも利益の出る本多数アリ。
- 絵本…リサーチしにくいため、一般せどらーからは敬遠される。価格の変わらない永遠の定番本や、掘り出し物もアリ。
- 仕入れ資金月3万円以上の場合は、大型本、雑誌のムック系から。
- 仕入れ資金月3万円以下の場合は、雑誌コーナーの低価格帯の商品、次に絵本をリサーチする。
以上です!
大型本は厚みがない本が多いので、Amazonに限らず、ヤフオクやメルカリの自己発送でも十分利益の取れるジャンルです。
利幅の取れる本もたくさんありますので、あっちこっち見るのではなく、まずは一つの棚を重点的にリサーチしてみて下さい。
何度も何度も見ているうちに、「おおっ、これは…!」という本と、ダメな本の見分けがつくようになってきますので、それまで頑張って棚をチェックして行きましょう。実践あるのみ!です。
▶こちらの記事で小型本のジャンルの解説をしましたので、ぜひ併せてご覧ください♪
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
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