本を発送する方法は色々ありますが、オークションやフリマで困るのが、「2cm以上の厚さの本を送りたい時」です。
今回の記事では、厚さ2cm以上の本をなるべく安く、そして安全に発送出来る方法について書いていきます。
2020年最新版!2cm超えの本を送る方法
2017年に郵便局が郵便料金を大幅に改定したため、本の発送方法にもかなり大きな影響がありました。その後も増税などの影響もあり、少しずつ料金が値上がりしていますね。
本の発送は元々、通常の郵便とは別に、”冊子小包”という、本やメディアを送る専門の郵送方法がありました。
これは、中身がどんなものか確認出来る状態で差し出しをすると、通常郵便物よりも安い金額で発送できるもので、この名称を変更したのが現在の”ゆうメール”です。
このゆうメール、今まではどんな厚みでも3辺合計が規定をオーバーしない限り、同じ料金で送ることができました。
ところが、2017年の料金改定で、
- 厚さ2cm以内(規定内)⇒ポスト投函
- 厚さ2cm以上(規定外)⇒ポスト投函不可の場合手渡し
という、二種類の料金体制に変更となってしまいました。これによって、2cm以上の本は大幅に送料が掛かることに…!
送料の値上げは、オークションやフリマ出品者、そしてAmazonセラーにとっては大問題。そんな中でも、なるべく安く安全に送れる3つの方法を紹介します。
1. クリックポスト
クリックポスト・サービス概要
今や、オークション・フリマ出品者の救世主的存在の「クリックポスト」。
利用には、Yahoo!ID・Yahoo!ウォレット(決済利用)への登録が必要となりますが、それさえクリアすれば、誰でもすぐに利用が可能です。
- 日本全国一律料金:198円 ※2020年4月1日より
- お届け方法:郵便受け投函
- 追跡サービス:有
- 土日配送:有
- 重さ:1kg以内
- サイズ:長辺340mm×短辺250mm以下、厚さ3cm以内
- 信書・現金の郵送:不可
- 支払い:Yahoo!ウォレット(Yahoo!IDが必要)又はAmazon Pay(Amazonアカウントが必要)
- 差し出し:ポスト投函、窓口受付け
現在使える配送方法の中で、ダントツ安くてサービス内容も充実しているのが、この”クリックポスト”ですね。
ただ、毎回Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payで決済して、発送票を印刷しなければならないところが、ちょっと手間がかかります。
ですが、以前はできなかった複数への宛先を”まとめ印刷”出来るようになったり、ちょこちょこマイナーチェンジして良い方向に向かっているので、今後もより使いやすくなることを期待しています。
クリックポスト・利用の流れ
配送の申込み方法の流れとしては、Yahoo!ウォレット又はAmazonアカウントの利用登録をした後、
サイトにログイン
⇒宛先を入力
⇒決済する
⇒発送票を印刷
⇒通常の封筒に貼り付けて差し出す
という順番で操作します。
クリックポストは、ポスト投函での出荷がOKで、荷物の追跡も出来ますが、あくまで簡易追跡ですので、ゆうパックのような詳細追跡はできません。
簡易検索は、「荷受け⇒投函完了」程度の追跡ですが、何かあった時は郵便局側で調査しやすいので、追跡なし郵便と比べると、とても安心感があります。
ただし、ゆうメールと同じく、事故時の補償はありませんので、ご注意下さい。
※クリックポストの差出人を屋号などの別名義に変更したい時の方法は、別記事で解説しておりますので、こちらをご覧ください(^^)
▶最新版!クリックポストで差出人をAmazonの屋号に変更する方法
2. ゆうパケット
ゆうパケット・サービス概要
「クリックポスト」の次に安く送れる方法が「ゆうパケット」。主な規定はこのようになっています。
- 日本全国一律料金:1cmまで 250円、2cmまで 310円、3cmまで 360円
- 追跡サービス:有
- お届け方法:ポスト投函
- 重さ:1kg以下
- サイズ:3辺合計60cm以下、長辺34cm、厚さ3cm以内
- 信書・現金の郵送:不可
- 支払い:切手貼付、窓口現金払い
※2019年10月の消費税増税に伴い、上記料金に改定。
クリックポストとゆうパケットの違い
こちらのゆうパケットの最大の特徴は、「追跡付き郵便で唯一、厚さによって送料が変わる」
ことです。
そして、クリックポストとの大きな違いは、料金後納・送料着払いOKという点でしょうか。
「料金後納」は、よほど差し出し数が多くない限り利用しないと思いますが、「料金着払い」が使えるのは大きい!
配送トラブルなどで返送されてきてしまった商品を、もう一度着払いで送りたいときなどには重宝します。追跡がついてるので、こういったトラブル対処の時は、通常ゆうメールよりも安心して送れますね。
そして、他の方法と違って、「切手貼付」での支払いが可能です。
使ってない切手が沢山家にある、安く入手する方法があるという方にとっては、送料を安くする工夫が出来るメリットがありますね。
個人的にはほとんど使っていませんが、単発でオークションやフリマに参加している方にとっては、使い勝手は悪くないのではないかと思います。
3. レターパックライト
レターパックライト・サービス概要
そして、一番安心度が高く、早く届けてもらえる郵便が「レターパックライト」。
料金がクリックポストの倍以上なので、単純に料金だけ比べるとお安くないのですが、ゆうパックと同じ速達扱いなので、届くのは最速。そして、重さが4kgまでOK!という太っ腹な郵便です。
- 日本全国一律料金:370円
- お届け方法:ポスト投函
- 追跡サービス:有
- 土日配送:有
- 重さ:4kg以内
- サイズ:長辺340mm×短辺248mm、厚さ3cm以内
- 信書・現金の郵送:不可
- 支払い:窓口購入時に現金払い
- 差し出し:ポスト投函、窓口受付け
※2019年10月の消費税増税に伴い、上記料金に改定。
ゆうパケットとレターパックライトの違い
2 で解説をした「ゆうパケット」と比べると、3cmまでの送料は10円しか違わないのですが、
- 厚紙・シール付き封筒
- 速達扱い
- 4kgまでの重量に対応
- 知名度の高さ
- 利用の手軽さ
という点では、圧倒的に「レターパック」のほうがメリットが大きいです。
私も、少し値の張る商品の発送には、クリックポストやスマートレターで対応出来る場合でも、あえて「レターパック」を利用することもあります。
料金の高さは、「到着の早さ」と「安心料」と考えています。クリックポストは少し到着に時間がかかるんですよね。
Amazonで販売した高額書籍の出荷に最適
特に、Amazonの自己発送の場合は、
レターパックライトで迅速にお届け致します。
と商品説明に記載しておけば、他の出品者さんとの差別化にも有効です。
何しろ、通常のAmazonの書籍配送料金より、レターパックライトの方が高いですから!
送料に詳しい購入者さんの中には、「送料257円支払ってるのにクリックポストを使って送られてきた」とか、評価でクレーム入れてくる方がいたりするんですよ、実際。
ですので、差額分を出品者側が負担するということで、
「お、安心できるな、この出品者!」
と思ってもらえる可能性大。
もちろん、その分の金額は上乗せして価格設定しましょうね!(^^)
Amazon設定送料よりも高い送料を払うメリット
Amazonの出品って、手数料でかなりの金額が吹っ飛ぶので、出品者は「商品金額+送料」を常にワンセットで捉えて、価格を設定しているんですよ。なので、個別の送料を捉えてとやかく言うのは、出来れば勘弁して頂きたいんですが、普通はまあそう思いますよね~(^_^;)
去年から、Amazonも本の送料を個別に設定出来るようになり、数年前の送料である、340円程度に戻す出品者が増えてきています。
また、2018年4月ごろから度々、Amazonの手数料がじわじわと値上がりしています。
今後ますます、出品者側も送料や商品価格の値上げにシフトしていくことが予想されますので、「実際の送料との差」は更にシビアになるのでは、と思っています。
まあ、そんなこともあったりしますので、商品金額によっては、あえて「レターパック」の安心感を優先するという選択肢もアリだと私は思います!
2cm以上の本を安く安心に送る方法まとめ!
という訳で、日本郵便の3つのサービスをご紹介しましたが、最後にそれぞれの特徴をまとめたいと思います。
【クリックポスト】
- 厚さ3cm、重さ1kgまで
- 宛先郵便受けへの配送、追跡可
- ラベル印刷必須
- 差し出しはポスト投函可
【ゆうパケット】
- 厚さにより送料が変動:1cmまで 250円、2cmまで 310円、3cmまで 360円
- 重さはいずれも1kgまで
- 宛先郵便受けへの配送、追跡可
- 規定ラベルに手書きで使用
- 切手貼付OK、差し出しはポスト投函可
【レターパックライト】
- 厚さ3cm、重さ4kgまで
- 宛先郵便受けへの配送、追跡可
- 速達扱い、専用封筒使用
- 差し出しはポスト投函可
以上になります。
この他、ヤフオクやメルカリには、独自の発送方法もありますので、そちらはまた別記事でご紹介したいと思います。
それでは、最後までお読み頂き有難うございました。(^^)/
★ヤフオク独自の配送方法の解説記事はこちら♪
コメント